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ソーラーパネル充電実験

災害対策にソーラーパネルって実際どうなの?


蓄電池の機種によってはオプションとしてソーラーパネルが用意されているものもあります。
ソーラーパネルの充電および併用はどの程度効果があるのでしょうか?

 

機種

今回の実験に使用した機種はこの2つです。

蓄電池 JVC BN-RB6-C

オプションソーラーパネル JVC BH-SP100-C(100W型)

 

ソーラーパネルのメーカー仕様書は以下となっています。

パネルタイプ 単結晶シリコンパネル
最大出力 100W
最交換効率 23%
定格電圧 18V DC
定格電流 5.55A
開放電圧 21.6V DC
短絡電流 6.1A
出力 [USBタイプC]5V DC/3A
[USBタイプA]5V DC/2.4A
動作温度 -10℃~65℃
収納寸法(W×H×D) 615mm×540mm×40mm
最大外形寸法(W×H×D) 1225mm×540mm×25mm
ポータブル電源への接続ケーブル(長さ) 3m
質量 4.2kg

 

接続する機器は以下です

 

  • 人工呼吸器:VIVO50

  • 加温加湿器:MR-810

条件

実験では

  1. 機器を蓄電池に接続して蓄電池のみで稼働させた場合(a.蓄電池単独)
  2. a と同条件で蓄電池にソーラーパネルを接続して太陽光で発電させながら稼働させた場合(b.ソーラーパネル併用)

以上で稼働する時間・電池残量表示を比較します。

 

  • a.蓄電池単独

  • b.ソーラーパネル併用

人工呼吸器と加温加湿器の設定は以下となります。

  • 人工呼吸器VIVO50
    モードPCV
    PIP(cmH2O)15
    PEEP(cmH2O)5
    RR(回)15
  • 加温加湿器MR-810
    加温Lv3
    ヒーターワイヤーなし
  1. また、ソーラーパネルのみで蓄電池をどの程度充電できるかを記録します(c)
  • c.ソーラーパネルでの充電

 

  • ソーラーパネルは南向き角度30度で設置し照度計で照度を記録しました。

  • b の実験日(11/16)の天気は以下でした。

    ※日本気象協会より

結果

a.蓄電池単独、b.ソーラーパネル併用 それぞれの結果は以下です。

  • a.蓄電池単独
  • b.ソーラーパネル併用

蓄電池単独では7時間程度稼働することが出来ました。

同条件でのソーラーパネル併用では5時間経過時まで電池残量の減少が少なく、7時間経過時では80%の電池残量となりました。

bでは日没により実験終了となりましたが、実験終了時の電池残量をaの実験結果を参照すると日没後も3時間は稼働できそうです。

 

c.ソーラーパネルでの充電

2日間の充電実験を行いましたが満充電とはなりませんでした。

まとめ

実験日のような天気であれば日中の稼働時間を延ばす効果はありそうです。

災害時にソラーパネルのみで蓄電池を充電するのは現実的ではないかもしれません

ソーラーパネルの充電効率が良いのは初夏と言われていますので、また違った結果になるかもしれません。