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避難時の医療機器
ヒント4-1

避難の際はできるだけ身軽に!
各機器に重要度をつけておき、
重要度の低いものは置いていく

 

荷物が多いと避難の際に、

    
  1. 積み込むのに時間がかかる
  2. 多くの救助の手が必要
  3. 移動の際、店頭のお危険が生じる

などのデメリットが生じます。

身軽に!

どれだけ準備や計画を立てていても、いざというときには慌てや混乱からは逃れられません。

荷物はシンプルにして確実に行動できるようにしましょう。

荷物が多く救助の人数が多く必要となると、避難行動自体がとれない可能性があります。

道路状況によっては車での移動も難しいかもしれません。

車に荷物を満載にしての避難というのは現実的ではありません。

医療機器の重要度を決める

医療機器を伴っての避難は可能な限り短時間で行うことになります。

そのため移動の間に使用しない機器は邪魔となってしまいます。

避難から3~5日以内に使用しないようなモノや、

他の手段で代用可能な物品は置いていきましょう。


ヒント4-2

使用している機器の特徴を知っておく

人工呼吸器

人工呼吸器には内部バッテリーと外部バッテリー(主に外付けのバッテリー)があります。

以下の項目を事前に確認しておきましょう。

  1. 使用している呼吸器のバッテリーは何時間使用可能か
  2. 外部バッテリーは持っているか 持っている場合、何時間使用可能か
  3. 接続の方法を理解しているか(実際に使えるか)

 

各種人工呼吸器のバッテリー駆動時間の例 ※当社調べ

加温加湿器

バッテリーの付属していない機器がほとんどの為、

停電時も起動させる場合は非常電源が必要となります。

また、電源の不要な代用品として人工鼻がある為、以下を確認します。

  1. 人工鼻を使用できるか
  2. 使用できる場合、時間の制限があるか

酸素濃縮器

可搬性が低く、バッテリー持続時間も短いものが多いため、

災害の際はボンベに切替えましょう。

  1. 流量は 何L/min で使用しているか
  2. ボンベに切替えた場合、1本で何時間の使用が可能か
  3. ボンベの予備は何本あるか を確認しておきましょう

吸引器

バッテリーがあるもの、シガーソケットからの給電で充電可能な物、

電池で給電可能な物など様々な種類があります。

電気を使用しない代用品として手動式の吸引器があります。

  1. 持っている吸引機の給電方法
  2. バッテリーの持続時間
  3. 手動式の場合、操作方法

を確認しましょう。

 

各種吸引器の例 ※当社調べ

パルスオキシメーター

バッテリーがあるものと電池で給電可能な物に分けられます。

  1. バッテリー式の物はバッテリーの持続時間

電池式の物は

  1. 電池の種類
  2. 何本で何時間作動するか

を確認しておきましょう。

 

各種パルスオキシメーターの例 ※当社調べ

排痰補助装置

バッテリー内蔵のモノがほとんどです。

設定にもよりますが、30~60分はバッテリーで駆動可能です。

他の機器に比べると大きく、重たい傾向にあります。